時間をかけて勉強している割に成績がなかなか上がらない生徒がいました。
月州中学のSさんはとてもまじめな生徒です。
授業はもちろんのこと自習の時間もしっかりノートをつくり、習ったところをまとめて行く
ようにしていました。
ところがなかなか成績が上がりません。
380点台はとれるけれどなかなか400点の壁を破ることができなかったのです。
よくみるときれいにノートをまとめています。
歴史の鎌倉時代内容が、色もかえて大切なところが一目でわかるように作ってありました。
そこでは私はその部分についての質問をしてみました。
「鎌倉幕府は誰が開きましたか?」
「?・・・・・」
答えられませんでした。 こんな基本的な問題も答えられなかったのです。
結局、この生徒はノートを作ることが勉強だと思っていたのです。 確かにノートを作っている過程である程度はおぼえてはいたのですが、それからがありませんでした。
つまり、「覚える作業」に力を入れていなかったのです。
そこで「ノート作りを4」、「覚える作業を6」という割合にするように指導しました。
次のテストで一気に400点を突破し、 430点になりました。