成績は大切ですが(3)

「成績は大切ですが」の続きです。(1)(2)をお読みになってくださいね。

 

もう一つは「お金」についてです。資産の増やし方についての授業は高校までありません。例えば「株の話」。「株式」はどんなものかは中学3年生の公民で勉強しますが運用については勉強しません。架空の株式を実際買ってみて、その会社の状況を株価の推移を勉強するとか、売り買いをしてみるとかの学習なんてのも経験してもいいのではないでしょうか。また貯金するのではなく、その分の「金」を購入する、とか。ちょっと生々しすぎて敬遠されがちだった「お金」の話も中学高校で勉強していくのもいいのではないでしょうか。さしずめ科目の名前は「経済」です。

 

次に絶対必修にしてほしいのが「留学」です。外国の文化に触れるということは若い世代に大きな影響を与えます。特に大事なことは「自分たちとは言葉も肌の色も考え方も異なる人たちがいて、その人たちが暮らす別の世界があるのだ」と知ることです。 「自分たちと考えが違う人たちがいて普通なのだ」と体験することです。別の世界を知ることで自分の世界もひろがります。 日本での生き方だけが、自分が生きていく道ではないのだ、とわかるのです。

 

今の子供たちはAIの発達とともに我々が生きてきた世界とは全く違う世界で生きることになると思います。彼らがたくましく、賢く生きていけるような教科以外の教育もあっていいのではないでしょうか。

 

この次はいままでの教え子たちについてお話しします。