スポーツの指導方法の変化

今年の高校野球は慶応が107年ぶりに優勝しました。慶応の野球部の選手に丸刈りはいません。今までの野球部といえば

丸刈り、厳しい特訓、厳しい監督、でしたよね。監督の指示に従わなかった生徒には体罰、なんてこともよくあったものでした。でも最近変わってきましたね。

慶応の野球部は「エンジョイ ベースボール」をスローガンに掲げ、選手が練習メニューを決めることもあるといいます。

その慶応と決勝戦で戦ったのが仙台育英でした。監督のインタビュー聞きました? 自主性を重んじ伸びやかな雰囲気でデータを細かく分析しチーム作りをしている、そうです。 監督がむやみに「怒鳴らない」野球部なのだそうです。

 

お正月のころのスポーツといえば箱根駅伝ですね。箱根駅伝といえば青山学院大学の原監督が有名ですね。

かつて箱根駅伝の名門校として名をはせていた学校に中央大学があります。 近年はシードにも入れない低迷が続いていたそうです。そこで監督になったのが藤原さんです。チーム造りのために始めたのがラグビーなどの他競技のドキュメンタリー映像を見せたりして「スポーツとは何なのか?」というところから学んでもらった、と言います。

 

現代の若い子は”自分たちで考えてね”と言っても考えてきません。 でもこちらが答えを用意してしまうと「指示待ち」の若者になっていまいます。 材料を与えて自分なりの答えを見つけてもらう。 これって種まきのようなものですぐには結果が出ないやり方だそうです。でも自分たちで考える土壌ができたとき、初めて練習の成果を100%引き出すことができる、と藤原氏はいいます。

 

指導者になった当初はただ「厳しく教えた」、でもそれでは伝わらなかった。どうにかして伝えたいと考えて今のスタイルになった、と言っておられます。

 

いつの世でも人を指導するって一筋縄ではいきませんね。

 

でも結局「いやいややっていても結果はでない」「人の言われるとおりしているだけだと結果が出なかったときに人のせいにしてしまう」ということになると思うのです。

 

自分で考え、自分で決めて、その結果は自分で責任を負う覚悟がある。人に言われたからしているのではなく、自分はこうしたい、こうなりたいと思うからこれを一生懸命している。

 

そんな若者たちがいっぱい増えればいいなあ、と思ってます。

 

親って「言いたいことを我慢して」子供の決めた方向をそばから見ているという役割なのでしょうね。

ちょっとつらい?