塾長のひとりごと「推し、について」

「推し」って最近標準語になりつつある言葉ですね。昔は何て言っていたのかなあ、「私は~さんの強烈なファンです」とでも言っていたのでしょうか。「推し」のいる人がとても周りに多いことに最近改めて気が付いたのです。

 私の知り合いは「バスケットの河村勇輝とバレーボールの高橋蘭が私の推しよ」と言ってはばかりません。試合のチケットを購入してはいそいそと出かけていきます。また別の知り合いは昔からの小田和正さんのファンで彼のコンサートに行くために四国や九州にも行くのです。お二人とも50過ぎの主婦の方々です。すごいパワーですね。

 そう言えば私の娘も推しの歌手がいるようでコンサートにわざわざ和歌山から大阪に出てきます。私の塾の生徒も好きな「推し」がいるそうで携帯の待ち受け画面はその歌手の写真にしています。

 考えてみると、すべて女性ですね。 あまり既婚の男性に「推し」の女性がいる、という話を聞いたことがありませんね。

これって女性特有の傾向なのでしょうか? でもこの「推し」がいる女性は全員元気いっぱいです。エネルギーがないと推し活はできません。私も「推し」を作ろうかなあ。

 つまりこういうことでしょ。「推し」は何も対象が「人」でなくてもいいわけですよね。自分がとても一生懸命になれる物、事であればいいのではないしょうか。そう考えると男性の「推し」は「釣り」であったり「車」であったりするのではないでしょうか。男性は「推し」の対象が「人」ではないのかもしれません。

何もかも忘れて没頭できるもの、事、人。これが「推し」なのかもしれません。